合金系統 | JIS呼称 (合金番号) |
比重 | 引張強さ (N/m㎡) |
耐力 (N/m㎡) |
伸び(%) | 主な特長 | 用 途 | |
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板 | 棒 | |||||||
AI_Cu (2000系) |
2017 | 2.79 | 425 | 275 | – | 20 | Cuを多く含むため、耐食性はよくないが強度が高く、構造用材として使用される。 | 航空機、自動車、二輪車などの各種機器部品、一般切削用 |
AI_Mg (5000系) |
5052 | 2.69 | 260 | 215 | 10 | 12 | 中程度の強度をもった最も代表的な合金で、耐食性、加工性がよい。特に強度のわりに疲労強度が高く、耐海水性が優れている。 | 純アルミより強度のある一般用、事務機器、カメラ等 |
5056 | 2.64 | 294 | 245 | – | 12 | 耐食性に優れ、切削加工による表面仕上がり、陽極酸化処理性とその染色性が良い。 | 純アルミより強度のある一般用、切削用、事務機器、カメラ等 | |
黄銅 3種 | C2801 | 8.43 | 355~440 | – | 25 以上 |
Cu60:Zn40 強度強く、展延性が良い。 | 配線器具部品 | |
快削黄銅 2種 |
C3604 | 8.43 | 335以上 | – | – | 快削性に優れる。 | ボルト、ナット、歯車 | |
オーステナイト系 (18Cr-8Ni系) |
SUS303 | 7.93 | 520以上 | 205以上 | 40 以上 |
S・Pの添加により被削性を改良。耐焼付性向上、しかしSUS304に比べ耐食性は劣る。 | 機械部品、次工具、自動施削される部品、シャフト、ボルト、ナット | |
SUS304 | 7.93 | 520以上 | 205以上 | 40 以上 |
18Gr_Bniの代表鋼種、非磁性で炭素量が少なくSUS302より耐食性、溶接性が良好。 | 半導体製造装置、各種機器部品、車両工業等 | ||
純チタン | 2種 | 4.51 | 340 ~ 510 |
215以上 | 23 以上 |
成形品強度と耐食性の組合せが良い。1種と3種の中間の性態。 | 自動車部品。 | |
一般構造用 圧延鋼 (JIS G3101) |
SS400 | – | 400 ~ 510 |
215 以上 |
21 以上 |
一般にSS材と呼ばれ、リムド鋼を圧延して鋼板、型鋼、棒鋼などとして用いる。特に炭素量を規定せず、引張強さによって種別」される。SS330、SS400、SS490、SS540 | 鋼板、鋼帯、平鋼、棒鋼、型鋼 | |
機械構造用 炭素鋼 (JIS G4051) |
S45C | 焼ならし | 570 以上 |
345 以上 |
20 以上 |
「Carbon Steel」鉄Feに、炭素Cだけを0.02~2.0%含む鋼を炭素鋼という。 機械構造用炭素鋼SC材として、JISでは炭素量0.05~0.65%の範囲で細かく区分され、S10C~S58Cまで23鋼種の規定が設けられている。 一般には、炭素量0.02~0.2%の鋼を低炭素鋼、炭素量0.30~0.50の鋼を中炭素鋼、0.05~2.0%の鋼を高炭素鋼と呼んでいる。 低炭素鋼は切削性、冷間加工性、溶接性が良好である。中炭素鋼は冷間加工性、溶接性はやや劣るが、焼入れ/焼き戻しを行うことで強度と靭性を兼備した強靭性が得られる。 高炭素鋼は焼入れ硬化性が更に大きくなり、工具類に使用される。特に炭素量1%以上の鋼は炭素工具鋼SK材として別に規定されている。 鋼中の炭素量による特性の変化を利用して用途目的に応じて幅広く適用する鋼種である。 |
シャフト、小歯車など高周波焼入れ部品、電動機軸、車軸など焼ならし部品、中程度の強度の冷間加工部品。 | |
焼入れ / 焼戻し | 690 以上 |
490以上 | 17 以上 |
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S50C | 焼ならし | 610 以上 |
365 以上 |
18 以上 |
一般小物部品で焼き入れを行う部品、クランク軸、クラッチ部品、チューン部品、傘骨、座金 | |||
焼入れ / 焼戻し | 740 以上 |
540 以上 |
15 以上 |